SAKAKI神社備忘録 > 神社 > 埼玉県の神社 > 調神社
御祭神 |
天照大御神(あまてらすおおみかみ) 豊宇気姫命(とようけひめのみこと) 素盞嗚尊(すさのおのみこと) |
鎮座地 | 埼玉県さいたま市浦和区岸町3丁目17-25 |
創建 | 第10代崇神天皇年間(約2000年前) |
社格等 | 式内社(武蔵国足立郡 調神社) 県社 |
例祭 | 7月20日 |
公式サイト |
十六菊に三つ巴 三つ巴
狛犬ではなく、狛兎で有名な調(つき)神社。
正式には「つきじんじゃ」ですが、地元浦和では「つきのみや」とも呼ばれています。
社名の「調」は、日本の律令制の時代の租税制度である「租・庸・調」の調だといわれています。
伊勢神宮の齋主・倭姫命が、伊勢神宮へ納める調の武蔵国の集積所とこの地を定めました。
鳥居や門が無いのは、調の運搬の妨げとなる為であると伝わっています。
調(つき)が月と同じ読みから、月待信仰と結びつき、兎を神使とする兎信仰が行われるようになりました。
社殿の彫刻や、手水舎など境内に多くの兎が見られます。
また、「ツキ」に恵まれる神社としても信仰されています。
雪で兎の形を作った雪像「雪うさぎ」をデザインしたTシャツ。
目は南天の実の赤を、耳には南天や椿、笹の葉をつけ兎の形を作った雪像です。
南天は冬でも枯れず「難を転じる」として正月の縁起物の植物でもあり、冬の風物詩として親しまれています。
境内入口。
鳥居はありません。
手水舎の兎。
境内のいろいろな所に兎がいます。
安政6年(1859年)に建てられた社殿。
参拝したのが年末なので初詣仕様になっています。
享保18年(1733年)建立の旧本殿。
さいたま市指定の有形文化財です。
現在は境内社の稲荷神社です。
平成29年に修理が完了し、屋根を銅板葺きから柿葺きに戻しました。
修理後はガラス貼りの覆屋の外側から見学する形になっています。
写真は修理前のものです。
百度盤。
境内の石像。
詳細は不明です。
地元では調神社の七不思議の伝説が語られています。
1. 鳥居がない。
境内へ伊勢神宮への貢物を運び入れる時に邪魔になり鳥居を建てないことにした。
2. 松の木がない。
弟神の素戔嗚尊が大宮(氷川神社か?)へ出かけ、なかなか戻って来ないので姉神の月読命(つくよみのみこと)が「もう待つのは嫌だ」と言ったからとのこと。
3. 御手洗の池の魚は片目になる。
4. 狛犬の代わりに兎像が置かれている。
「つき」を「月」と考え、兎を神使とすることから。
5. 日蓮上人駒つなぎのケヤキ。
日蓮が佐渡へ流される途中、難産の婦人のためケヤキに馬を繋ぎ、安産祈祷をしたところ男子を無事出産したので、安産の守護神として信仰されています。
6. 蠅がいない。
調神社の御祭神が嫌うため。
7. 蚊がいない。
6と同じ理由。
JR京浜東北線・宇都宮線・高崎線の浦和駅から徒歩10分。
掲載情報は参拝時のものです。
最新のものではない可能性があります。